円形脱毛

円形脱毛症は、10円ハゲとも呼ばれるように、突然円形や楕円形に髪の毛が抜け落ちてしまう症状のことです。性別や年齢を問わずに誰でも発症し得る症状で、患者の4分の一は15歳以下が占めています。原因としてはストレスによるものやアトピー性疾患によるものなど、さまざまな説が提唱されていますが、近年ではリンパ球が毛根を攻撃してしまうという、自己免疫疾患の説が有力です。
そして円形脱毛症にはいくつかの種類があります。まず、最も多いタイプとして単発型があります。単発型は円形または楕円形の円形脱毛斑が突然できるもので、頭髪だけでなく、まゆ毛やヒゲなどにも発生することがあります。
発症した人の約80%が1年以内に完治すると言われており、軽度のものだと自然治癒することもあります。そして次に、多発型があります。これは円形脱毛斑が2〜3箇所以上できるもので、まれに単発型から移行することもあります。
多発型は一旦治ったように見えても何度も繰り返してしまうのが特徴ですが、正しい治療を行うことで6ヶ月〜2年で完治することができます。
そして、円形脱毛症のなかでも厄介だと言われるのが、全頭型と汎発型です。全頭型は数カ所にあった円形脱毛斑が次第に繋がっていき、結果として頭皮全体の毛髪が抜け落ちてしまう症状です。非常に治りにくく、治療にも時間がかかるのが特徴で、早めの対処と根気強い治療が大切です。
汎発型は毛髪だけでなく、まゆ毛、まつ毛、ヒゲなどの全ての体毛が抜け落ちてしまう症状で、円形脱毛症がかなり進行した状態です。全頭型と同様に治療に非常に時間がかかり、場合によっては入院が必要になることがあります。
そのため、全頭型と汎発型の治療の際にはウィッグを使用するなど、治療を行いつつ、上手に円形脱毛症と付き合っていくことが大切です。
円形脱毛症は気付かないうちに自然に治癒することもありますが、中々治らない場合は早めに病院を受診し、薬等を使用して治療を行うことで早期の完治が望めます。

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円形脱毛症とは頭髪をはじめとした体の様々な部位に、脱毛が見られる病気のことです。
原因はストレスによるものというのが一般的に広く知られるものですが、それ以外の理由もあります。
たとえばアトピー性疾患との関わりであるとか、女性ホルモンのバランスの悪化などからも発症すると言われています。
また遺伝による影響も大きいのが現実です。
近親者に円形脱毛症を発症した経験がある方がいらっしゃる場合、そうでない場合に比べてリスクが高いということが近年の研究によって明らかになりました。
抜け毛が増えたり頭部に地肌が見えたりというところから始まるのですが、それ以外にも顕著な初期症状があります。
それは爪の調子の悪化です。
円形脱毛症を発症した人の多くは、爪が薄くなったりざらつきを感じるようになるということが多いです。
さて円形脱毛症は薬などで治すことができますが、その回復期には患部から発毛が見られるようになります。
初めは産毛のような細く短い毛で不安に思われる方も多いですが、それは回復の第一歩と言えるので大切にしましょう。
その段階ではまだ色素も薄く、白髪と見間違うくらいだと言われています。
そのままさらに回復していけば徐々にしっかりした毛へと変化していきます。
髪の毛が伸びるスピードは僅かずつですから、元の状態に戻るまでには2〜3ヶ月は必要になるでしょう。
また脱毛班から黒く点々とした毛穴が見えるようになると、もうすぐ発毛するということです。
医療用ウィッグを着用するのも良いでしょう。
髪が完全に生えてくるまでの間、こちらで患部をカバーすることで余計なダメージを減らすことができます。
また心因性の理由で円形脱毛症を発症した場合、地肌が見えている状態で生活すると別のストレスを抱えてしまう可能性があります。
そうなってしまうと症状が悪化してしまうというケースも考えられるのです。
医療用ウィッグには人工のものや人毛のものなど様々あるので、自分にあったものを選ぶのが良いでしょう。

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